『暴落が怖い』は、歴史を知らないだけかもしれない-97年で8回の大暴落、それでも市場は立ち上がってきた

投資


【世界大恐慌-83%、リーマンショック-50%、コロナショック-20%、すべての先で起きたこと】

「投資って、暴落で資産が一瞬で半分になるんでしょ?怖くて手が出せない!」そう思っていませんか?

私も投資の勉強を始めるまでは、そう思っていました。
「ITバブル崩壊」「リーマンショック」というニュースの記憶があるから、株式市場はいつ何時、自分の資産を奪っていくかわからない場所だと感じていました。

👇まずはこのチャートを、ざっくり眺めてみてください。

出典:myINDEX/米国株式と日本株式の長期チャート

⭕️で示されているのが、過去97年間に起きた8回の大暴落です。

世界大恐慌で-83%、リーマンショックで-50%、コロナショックで-20%
どれも凄まじい下落です。

でも、よーく見てください。

「チャート全体は、ずっと右肩上がり」

どんな大暴落が起きても、その先で必ず市場は立ち上がってきた。
これが、97年間ずっと続いてきた事実です。

第2回のテーマは、知っておくと気持ちにゆとりが持てる話です。
**「”暴落が怖い”は、歴史を知らないだけかもしれない」**どういうことなのか、ゆっくり見ていきましょう。



暴落は「特別な事件」じゃなく、定期的に起こる出来事

「世界大恐慌」「ブラックマンデー」「リーマンショック」
こうした名前を聞くと、暴落はめったに起きない、特別な事件のように感じませんか?

でも実際のデータを見ると、全然そんなことはないんです。

過去97年間(1926年〜2023年)で、米国株式市場にはこんなに暴落が起きてきました

・1929年|世界大恐慌(暗黒の木曜日):-83%
・1946年|-22%
・1968年|-29%
・1972年|オイルショック:-43%
・1987年|ブラックマンデー:-30%
・2000年|ITバブル崩壊・同時多発テロ:-45%
・2007年|世界金融危機(リーマンショック):-50%
・2020年|コロナショック:-20%

97年で8回。つまり、平均すると12年に1回は大暴落が起きている計算になります。これって、人生で何度か必ず経験するくらいの頻度です。

つまり、暴落は「特別な事件」じゃなく、
**長期投資をする上で「いつか必ず通る道」**なんです。


「下がっただけ」じゃない、その後に必ず起きてきたこと

ここで多くの人が見落としているポイントがあります。
それは、暴落の後に必ず大きな上昇が起きてきたという事実です。

👇下のチャートをご覧ください。

出所:バンガード(トムソン・ロイターのデータに基づき算出)/ 1980年〜2019年6月のMSCIワールド・インデックスおよびMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス/ 1979年12月31日を100として算出

1980年からの約40年間、世界の株価は8回の暴落を経験しました。

下落率は最大で-60%、平均しても-30%前後です。

でも、その後に何が起きたかを見てください。

・-28%の下落の後 → +319%の上昇
・-24%の下落の後 → +52%の上昇
・-26%の下落の後 → +162%の上昇
・-21%の下落の後 → +61%の上昇
・-51%の下落の後 → +148%の上昇
・-60%の下落の後 → +106%の上昇
・-24%の下落の後 → +63%の上昇
・-20%の下落の後 → +48%の上昇

そして40年間トータルで、世界の株価は16倍以上に成長したんです。

つまり、暴落のたびに「もう終わりだ」と感じても、その後には必ず大きな上昇が待っていた。これが、ここ40年だけでなく、過去97年間ずっと続いてきた事実です。

「そしてもう一つ、見落としがちな事実があります」

このチャートで「下がっていた期間」と「上がっていた期間」を比べると、驚くほどの差があるんです。

・下がっていた期間:合計 約7.6年
・上がっていた期間:合計 約30.3年

40年のうち、暴落で資産が減っていた時期はたった7.6年。残りの30年以上はずっと上昇し続けていた。

暴落のニュースは大きく報道されるから印象に残りやすいけど、実際には市場は**「下がっている時間」より「上がっている時間」の方が圧倒的に長い**んです。


「回復まで何年?」のリアル

「とはいえ、暴落から戻るまでに何年もかかるんでしょ?」
そう思う方もいるはずです。実際、回復までの期間は無視できません。

過去97年間の暴落から、回復までにかかった年数を見てみましょう。

出典:myindex「市場暴落からの回復年数(米国株式・日本株式)」

👇米国株のデータを見ると

・1929年|世界大恐慌:回復まで15年(最長)
・1946年|3年
・1961年|2年
・1968年|3年
・1972年|オイルショック:4年
・1987年|ブラックマンデー:2年
・2000年|ITバブル崩壊:6年
・2007年|リーマンショック:5年

米国株の場合、平均すると約5年で高値を回復してきたことがわかります。

「5年」と聞くと長く感じるかもしれません。でも、長期投資の時間軸は20年〜30年です。その中で「回復に5年」というのは、長い旅路の中の一区間に過ぎないんです。

⚠️ ただし、日本株には注意点があります

同じチャートで日本株を見ると、1989年バブル崩壊から回復まで32年かかっています。

これは、日本特有の経済低迷が背景にあります。だから、1つの国に集中投資するのはリスクが大きい

「全世界株式」のように世界中に分散して投資することで、こうしたリスクは大幅に減らせます。これは長期投資をする上で、とても大事なポイントです。


暴落の歴史が教えてくれた「3つの真実」

ここまでのデータを整理すると、見えてくることがあります。

真実①:暴落は「いつか必ず来る」もの
12年に1回のペースで起きてきた以上、これからも起きるはずです。

真実②:暴落の後には「必ず大きな上昇」が待っていた
過去97年間、例外はありません。
下落率-60%の後でも+106%の上昇が来ました。

真実③:回復までの期間は「長期投資の時間軸」では短い
米国株なら平均5年。20〜30年の長期投資の中では、ほんの一区間。


まとめ

「暴落が怖い」のは、歴史を知らないから

最後に、ここまでのポイントを整理します。

過去97年で8回の大暴落
暴落は「特別な事件」じゃなく、定期的に起こる出来事
最大-83%の下落も、必ず回復してきた
例外なく、その先には大きな上昇があった
米国株なら回復まで平均5年
長期投資の時間軸では、長い旅路の一区間
1国集中はリスクあり
全世界に分散することで、回復力をさらに高められる

「投資って、暴落が怖いから手を出せない」
そう感じていた自分自身が、このデータを知って思いました。

怖かったのは「暴落そのもの」ではなく、「暴落の歴史を知らないこと」だったのかもしれない。

  • 歴史を知るということは、先人たちが暴落を乗り越えてきた経験を、私たちに教えてくれているようなもの。
    そうすると、暴落は**「乗り越えられるもの」**に見えてくるし、長期で持ち続けることの意味も、ようやく胸にストンと落ちてきて、自分のものになっていくようになりました。

次回予告

「20年持てば負けない」って本当?

ここまで読んで、「なるほど、暴落は乗り越えられるんだ」と感じて頂けたら嬉しいです。

でも、こう思った方もいるかもしれません。
「じゃあ、何年持てば安心なんだろう?」

実はこの疑問にも、データがちゃんと答えを出してくれています。
20年持てば、株式投資はマイナスにならない

長期投資の世界でよく言われるこの言葉は、本当なのか?
次回は、保有期間とリスクの関係について、データで一緒に確かめていきます。

第3回|「『20年持てば負けない』って本当?データで確かめてみた」 をお楽しみに!


前回の第1回はこちら↓


第3回はこちら↓


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ほなまた!

※今回も過去のデータをもとに長期投資の歴史をお伝えしましたが、将来の運用成果を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、最終的な判断は読者ご自身でお願いします。